熊本で開催された「展示会 農業WEEK」。

オガタク本舗は中西製作所様のブースにて、実演販売MC「旭堂南歩(きょくどう・なんぽ)」を派遣させていただき、運営の一端をお手伝いさせていただきました。
貴重な場において、呼んで頂き感謝いたします。

旭堂南歩は講談師として活躍しており、「伝えること」において卓越した力を持つ話し手です。おそらく展示会MCの中では、異色の喋り手。喋りの巧みさでは、おそらくどの実演販売士よりもテクニックがあります。私、アクター小川も当然、喋りの技術ではかないません。

展示会MC販売士が驚愕するほどの、講談師のすご腕の語りのテクニックを活かし、製品の魅力を丁寧に、かつ力強く言葉に乗せて届けさせていただきました。
その舞台裏には、オガタク本舗が手がけた「台本」があります。

正直に申し上げると、特にtoB台本の作成は楽な作業ではありません。地獄のような作業です。
徹底的に情報収集し、研修も開いて頂き、何度も資料を読み込み、何度も言葉を練り直し、構成を組み替えます。
製品に向き合う時のストレスが半端なく苦悩の連続です。毎回、頭を抱え、逃げたいといつも思ってしまう程です。
しかしそこにこそ「光」があると、確信しております。
ただ伝えるのではなく、「伝わる」に昇華させる!その技術こそが、実演販売MCの核となります。
AIやインターネットの力を使えば、表面的な説明文を簡易的に書くことはできます。ある程度の、そこそこの形は整えられます。
しかし、それではtoB製品の「売れる台本」は難しいです。
どうすれば売れる台本になるのか?
その秘密は、「深堀りする」その一言に尽きると思われます。
特に製品を使用する前の課題を徹底的に分析して、調べて、向かい合う。toC製品の場合は、課題がネットにも転がっておりますが、toB製品を使用する前の課題は、ニッチでネットにほとんど情報が転がっておりません。なので、toBに関して使用する前の課題を、徹底的に深堀りする事が必要となります。
その深堀を逃げずに向き合い、格闘し、台本を作成する。
この姿勢があるからこそ、「売れる!」という台本にたどり着けます。
また、通り一辺倒の浅い知識ではなく、商品と真正面から向き合い、人力で言葉を追求された台本は、AIが書いたセリフを圧倒的に凌駕します。「言葉を凝縮、そして抽出」そこまでこそ、響くセリフができると確信しております。
便利な時代になっても、実演販売用、特にtoB製品の台本には、人間の感性と深い思考が欠かせない。
確信しております。
今回、中西製作所様が出展された製品群は、どれも業界に革新をもたらすものばかりでした。
- 薬剤を使わず、過熱水蒸気で野菜の表面を殺菌できる食品殺菌装置
- 家電のような感覚で導入できる、省スペース・省コストのレトルト釜「レトルト軒」
- マイナス1度で鮮度を守る革新的冷蔵保存技術「蔵番」
いずれも、「いただきますの未来をつくる」という言葉そのもののようなプロダクトです。これらの魅力を、私たちの言葉で、現場で、真心を込めてお伝えできたことを誇りに思います。
最後に、このような素晴らしい製品と真摯に向き合う機会をいただいた中西製作所様、そして企画段階から丁寧にご指導くださったご担当者の皆様に、心より感謝申し上げます。
オガタク本舗は、展示会MC・実演販売というフィールドを通じて、これからも「伝える力」で価値を届けるパートナーであり続けたいと考えております。
本当に、ありがとうございました。