先日、VIP様主催の互助会、終活セミナーにて、実演販売のMCとして登壇させていただきました。
ご来場者は約40名と小規模なイベントでしたが、結果は驚異的なものでした。
その場で「24口+9本」。
なんと、ご来場者の半数以上の方が、ご葬儀の互助会プランをご契約くださいました。
数字としてのインパクトもさることながら、何よりも感じたのは、**「実演販売とは何か」**という原点への問いです。
そして同時に、自分はまだまだ“継承の途中”にいるのだという事実でした。
◆ 実演販売とは、“想い”を届ける技術
今回のセミナーは、「互助会」と「終活」がテーマ。
これは、人生の最終章に関わる、極めて重く、そして尊いテーマです。
私アクター小川、この日、45分間のプレゼンを2回、計90分間、全力で“喋り続け”ました。
商品説明をするのではなく、「なぜそれが必要なのか」「誰が、どんな想いで支えているのか」。
その根本を伝えるのが、実演販売の本質だと思っています。
◆ 12年目。まだ“若手”です
私はこの実演販売という世界に入って、今年で12年目を迎えました。
展示会やBtoBのイベントでは、MC型の実演販売スタイルのパイオニア世代として、同世代と切磋琢磨しながら道を切り開いてきた自負があります。
ですが、テレビショッピングや、店頭など“モノを売る”実演販売の現場においては、私はまだ若手で20年、30年、40年の大ベテランの方々が多くいらっしゃいます。
テレビショッピングや全国の現場で何千本、何万本と販売してきた先輩方の背中は、今もなお、大きく尊敬しています。
私はその技術・魂を少しずつ受け継ぎながら、「次の世代」へとバトンを繋ぐ立場にあるのだと、強く感じています。
今回の互助会実演でも、それを深く実感しました。
◆ “商品”ではなく“人”を売る。スタッフの優しさが最大の魅力
実演で最も伝えたかったのは、「互助会のスタッフ」の素晴らしさです。
いま、世の中はデジタル化・省人化の流れが加速し、「人のあたたかさ」が希薄になりつつあります。
ですが、互助会というサービスの本質は、人間の心と心のつながりです。
私は、3年間この現場に関わる中で、スタッフの皆さんが、どれほど誠実に、どれほど深くお客様に寄り添っているかを見てきました。
だからこそ、今回は「サービス内容」ではなく、「人の魅力」を中心に実演させていただいたのです。
正直、今回のトークは技術的に決して完璧ではありませんでした。
噛んでしまったり、言葉に詰まってしまう瞬間もありました。
でも、それ以上に伝えたかったのは、**「この方々なら、お客様の大切な人生を預けられる」**という思いです。
◆ 実演販売とは、“心”の勝負だ
テクニックや話術は、もちろん大切です。
でもそれ以上に必要なのは、「伝えたい」という熱意と心。
私はそう信じています。
そして、熱い思いがあるからこそ、実演販売の技術やノウハウが生きてくるのです。
すべてのベースに“心”がある。
だからこそ、言葉の一つひとつに重みが生まれ、聞く人の心を揺らすことができるのだと思います。
◆ 実演販売とは、感情と信頼を届ける“未来の営業”である
AIや無人店舗が進化し続けるこの時代。
省人化は、加速度的に進んでいくと思われます。
「実演販売とは、過去の販売手法」と思われがちですが、私は全くそう思いません。
むしろこれからの時代にこそ、**“人間の熱を届けられる販売”**が求められるのだと確信しています。
商品ではなく、想い。
機能ではなく、信頼。
それを言葉と表情、空気感すべてを使って届けられるのが、実演販売の最大の力なのです。
◆ 受け継ぐ者として。伝える者として。
今回の互助会イベントは、自分の中でひとつの転機になりました。
「もっと上手く話したかった、やっぱり自分はヘタクソだな」という悔しさもありました。
でもそれ以上に、「誰かの人生を背負うサービスを、実演販売で伝えられたこと」が、何よりも嬉しかった。
私はまだ12年目の実演販売士。
現場の大先輩たちにはまだまだ敵いません。
でも、その背中を追いかけながら、学びながら、自分なりの言葉で“想い”を伝えていく覚悟があります。
実演販売とは、商品だけでなく、人の人生、未来、そして信頼そのものを届ける仕事。
この素晴らしい仕事に出会えたこと、そして今回のような“実感”に出会えたことに、心から感謝します。