「展示会でコンパニオンを入れると本当に効果があるの?」――初めて展示会を担当する方ほど気になるポイントですよね。本記事では、コンパニオンの役割やメリット・デメリットをわかりやすく整理し、費用対効果を高めるための実務的なコツまでまとめてご紹介します。読み終えるころには、「自社はどんな使い方をすれば成果につながるのか」が具体的に見えてきます。
展示会コンパニオンとは?役割と基本機能を正しく理解する

この章では、展示会コンパニオンの基本像を共通認識にします。どこまでをお願いできて、どこからが営業や説明担当の役割なのかを切り分けることで、ムダなく起用できるようになります。
展示会コンパニオンの定義と一般的な担当業務
展示会コンパニオンは、来場者対応の最前線で「第一印象をつくる」「足を止めてもらう」「適切な担当へつなぐ」ことを担う専門人材です。主な業務は、受付、呼び込み、パンフ配布、簡単な製品紹介、誘導、アンケート補助、名刺獲得のサポートなど。あくまで“入口の活性化”がコアで、商談の設計やクロージングなどの領域は営業や専任説明者の役割になります。
受付型・誘導型・説明補助型の違い
- 受付型:来場者の初期対応、来場目的のヒアリング、入場管理や資料手渡しを担当。混雑時に効果を発揮します。
- 誘導型:通路で声をかけ、ブース内の導線へ誘導。滞留時間をつくり、次の担当につなげます。
- 説明補助型:製品理解がある程度あるコンパニオンが、定型の説明やデモの補助を担当。担当者の手がふさがる場面で威力を発揮します。
目的に応じて組み合わせると、“入口で止まらない流れ”を作りやすくなります。
コンパニオンと営業担当・MCとの違い
営業担当は課題ヒアリングや提案、見積・クロージングが役割。MC(ステージ進行・実演担当)は、短時間で人だかりをつくり、ストーリーで関心を高める役割です。コンパニオンは、その間をつなぎ、途切れない接客導線を構成するピース。誰が“入口”、誰が“深掘り”、誰が“決定打”かを明確にしておくと、ブース全体の生産性が上がります。
展示会にコンパニオンを導入する3つの効果

コンパニオンの効果は、単純な“華やかさ”だけではありません。導線設計と連動させることで、集客力・印象形成・体験価値の底上げが狙えます。
① ブースの視認性と第一印象の向上
展示会は“数秒で比較される”場です。姿勢・表情・声がけの質が高いコンパニオンが立つだけで、来場者の視線が向きやすくなります。服装やネームプレート、資料の受け渡し所作まで整っていると、企業の信頼感が自然と伝わります。
② 来場者への積極的な声掛けによる集客力アップ
人は知らない場所に入りづらいもの。優しいトーンで「よろしければご覧になりますか?」とアプローチされると、心理的ハードルが下がります。コンパニオンが“最初の一声”を担うことで、ブース内の滞在時間が伸び、説明担当が会話を始めるチャンスが増えます。
③ 企業イメージやブランドの信頼向上
統一感のある立ち居振る舞い、丁寧な言葉遣い、来場者目線の気配りは、ブランド全体の印象を押し上げます。展示会はブランドの“対面広告”でもあるため、ここでの体験が企業のイメージに直結します。
コンパニオン活用の課題とデメリット

一方で、運用を間違えると費用対効果は下がります。よくある失敗を把握し、回避策を準備しておきましょう。
「声をかけるだけ」ではリード獲得につながらない
呼び込みだけで終わると、名刺や案件につながりにくくなります。ゴールが“入場者数の増加”ではなく“商談に必要な接点の創出”であることを、事前共有することが重要です。
来場者の質が下がるリスク(ノベルティ目当て客)
配布物だけを目的とした来場者が増えすぎると、説明担当の時間が奪われます。興味度を見極める簡単な質問や、案内カードの色分けなど、初期選別のルールを作りましょう。
企業の目的と役割設計がないと“人件費が無駄”に
「何のために何人必要か」「どの導線で誰に引き継ぐか」が曖昧だと、コンパニオンの力が分散します。目的→役割→導線→KPIの順に設計し、誰もが即判断できるシンプルなルールに落とし込むことが鍵です。
費用対効果を決める3つの成功ポイント

ここからは、現場で使える実務のコツです。準備の丁寧さが、そのまま成果に跳ね返ります。
① 目的に合わせた役割分担(受付・誘導・説明)
- 受付:入場のきっかけ作りと情報の初期整理。来場目的を一言で確認し、案内先を即断する。
- 誘導:混雑時ほど価値が高いポジション。立ち位置・目線・合図を統一し、滞留をつくらない。
- 説明:説明補助型のコンパニオンには、製品の“言い換え表現”を用意。専門用語を噛み砕いて伝える橋渡し役を担ってもらう。
役割はシフトごとにローテーションし、疲労で品質が落ちないよう配慮しましょう。
② KPI設計とリード獲得導線の構築
展示会のゴールは、名刺や案件の“質の高い接点”を増やすこと。そのために、コンパニオンが達成すべき目標を明確にします。例えば「声掛け後に誘導できた割合」「説明担当への引き継ぎ率」「アンケート回答の回収率」など、行動に直結するKPIが有効です。計測はシンプルに、チェック欄やカウント用のシートを用意して運用しましょう。
③ 事前教育と簡易トークスクリプトの準備
台本(トークスクリプト)は長文ではなく“短い型”が基本。「呼び止めの一言」「興味度を測る一問」「案内先の言い切り」の3点をシーン別に用意しておきます。オンラインでも良いので製品研修を事前に行い、NGワード・要注意質問・優先案内先をすり合わせておくと、現場で迷いがなくなります。
展示会コンパニオンの失敗例と成功事例
失敗と成功の差は、導線設計と意図の共有度に現れます。数あるケースのなかから、汎用性の高い学びを抜粋します。
よくある失敗例:暇そうに立っているだけ問題
明確な指示がなく、コンパニオンが“立っているだけ”になるパターンです。声掛けのタイミングや立ち位置、手元の資料など、行動の具体を決めておかないと起こります。チェック表やミニ朝礼で、毎回の優先タスクを共有しましょう。
成功例:声掛け→誘導→説明担当へ引き継ぐ導線設計
呼び込みの一言から案内先の“言い切り”までを型にしておくと、迷いが消えます。地図でいえば「今いる地点から次の目的地」までを矢印でつないだ状態です。これにより、来場者は迷わず、担当者も取りこぼしが減ります。
成功例:成果を数値化して次回改善に活かす運用
“感覚”ではなく“記録”。日報に、来場者の反応や質問の傾向、詰まりやすい時間帯などを書き留めるだけでも、次回の配置やトークが磨かれます。小さな振り返りを積み重ねることが、継続的な改善の近道です。
展示会コンパニオンの費用相場と依頼方法
相場は地域やイベント規模、求めるスキルで変わります。ここでは、検討時に押さえるべき観点と依頼フローを整理します。
日当相場と人数の考え方
必要人数は“導線の数”で考えるとブレません。受付、通路誘導、説明エリア補助など、役割ごとに最低限の人数を割り当て、ピーク時間に偏らないようにシフトを組みます。長時間連続の立ち仕事になるため、休憩設計もセットで考えましょう。
派遣会社の選び方のポイント
- 事前研修の可否:オンライン説明や台本共有の運用に慣れている会社は現場が安定します。
- 現場経験の幅:同種・同規模イベントの実績があるかを確認。
- 当日フォロー体制:急な欠員対応や配置換えなどの機動力があるか。
- レポート提供:簡易な振り返りを出してくれると、次回改善に活かせます。
事前に確認すべきチェックリスト
- 必ず達成したいゴール(名刺、デモ体験、説明同席など)
- 役割分担と導線図(受付→誘導→説明→記録)
- 短いトークスクリプトとNGワード
- 優先案内先(どの担当に、どの順で、どう引き継ぐか)
- 休憩・交代のルールとピーク時の増員計画
- 日報・簡易レポートのフォーマット
まとめ:展示会でコンパニオンを効果的に活用するには?
コンパニオンは“入口の質”を高める専門人材です。効果を最大化するには、目的から逆算して役割を決め、導線とKPIをシンプルに設計し、短いトークの型を準備すること。さらに、日々の振り返りで小さな改善を積み重ねれば、次の展示会では一段高い成果が期待できます。初めての担当でも、ここまでの流れをおさえておけば大丈夫。準備は少し大変ですが、その分、当日の安心感と手応えは大きくなります。
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